2020年度から小学校で新しい学習指導要領がスタートします。
文部科学省の取り組みの一つである「教育の情報化の推進」では新しい学習指導要領に対応した「教育の情報化に関する手引」が令和元年12月に作成されました。新しい学習指導要領にある「情報活用能力」の育成や育成のために必要なICT環境の整備などに対応した内容になっているようです。
- 第1章~第3章 教育の情報化に関する手引(令和元年12月) (PDF:7.6MB)
- 第4章~第8章 教育の情報化に関する手引(令和元年12月) (PDF:7.2MB)
- 巻末資料 教育の情報化に関する手引(令和元年12月) (PDF:2.5MB)
全部で8章、250ページ以上あり読むだけでも大変です。
「市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査」では都道府県で準備状況にばらつきがあるとニュースになっています。
市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査
4月スタートの小学校プログラミング教育、準備完了は約7割 都道府県でばらつき
このブログでは「教育の情報化に関する手引」を読み込みながらITエンジニア、ビジネスパーソン、親の観点で意見してみたいと思っています。
概要
全部を考えながら読むのは250ページもあるので大変ですが最初に概要としての図解があります。こちらです。教育の情報化に関する手引(令和元年12月)概要 (PDF:1.3MB)
ニュースなどでよく見るところは3章の部分で全体における一部であることがわかります。
第3章 プログラミング教育の推進最近は民間企業などもプログラミング教室を数多く開校しており我が子の小学校での配布プリントの中にもプログラミング教室のチラシがありました。
○プログラミング教育の必要性及びその充実
○小学校段階におけるプログラミング教育
学校での授業を通じてプログラムに興味を持ち、プログラミング教室に通いたいと思ったら案外近所にあるかもしれません。
コエテコx船井総研「2018年子ども向けプログラミング教育市場調査」を実施-2023年の市場規模は226億円に拡大すると予測
1章
第1章 社会的背景の変化と教育の情報化「教育の情報化」を進めるにあたって社会的背景の変化と学習指導要領の理念や歴史について書かれています。
この章ではまだ具体的にテクノロジーどうやって導入していくか、みたいなことは言えない部分ですが 歴史に学ぶことは大切なことなので順にまとめていこうと思います。
2章から5章
第2章 情報活用能力の育成
〇これまでの情報活用能力の育成
〇学習の基盤となる資質・能力としての情報活用能力
〇情報活用能力の育成のためのカリキュラム・マネジメント
〇学校における情報モラル教育
第3章 プログラミング教育の推進
○プログラミング教育の必要性及びその充実
○小学校段階におけるプログラミング教育
第4章 教科等の指導におけるICTの活用
〇教科等の指導におけるICT活用の意義とその必要性
〇ICTを効果的に活用した学習場面の分類例と留意事項等
〇各教科等におけるICTを活用した教育の充実
〇特別支援教育におけるICTの活用
第5章 校務の情報化の推進2章から5章は具体的にテクノロジーを導入していく段階になっていてITエンジニア、ビジネスパーソンとして意見、提案ができそうです。
〇校務の情報化の目的
〇統合型校務支援システムの導入
〇校務の情報化の進め方
特別支援教育における校務の情報化
6章から8章
第6章 教師に求められるICT活用指導力等の向上
〇教師に求められるICT活用指導力等
〇教師の研修
〇教師の養成・採用等
第7章 学校におけるICT環境整備
○ICT環境整備の在り方
○デジタル教科書やデジタル教材等
〇遠隔教育の推進
〇先端技術の導入
〇ICT活用における健康面への配慮
第8章 学校及びその設置者等における教育の情報化に関する推進体制教師の教育と環境整備の部分は学校や地方自治体だけでは実現出来ないのでIT会社を活用していると思いますが国内大手企業などが頑張っています。
○教育委員会及び学校の管理職の役割
○ICT支援員をはじめとした外部人材など、外部資源の活用
この章でも個人の意見でいろいろ言ってみようと思います。
続く。